umiのはなし

先日お電話がありました。去年の10月ごろに乗船された方でした。その時に、とてもよかったので来年の7月の命日にもう一度乗船しますとおっしゃられていました。その方からのお電話でした。このように散骨海域にもういちど訪れるひとは結構いらっしゃいます。この人は韓国のひとです。今回は神父様と一緒に乗船すると言われました。神父様が乗船することもよくあります。一度波のある日で、船がよくゆれたときに神父様のとても長い説教があり、乗船している人たちが船酔いしたことがありました。そのときは誰も神父様のはなしを聞いてませんでした。韓国のひとたちが乗船することはよくあります。そのときにレクイエムのかわりに、賛美歌を歌う事があります。韓国語の賛美歌はとても感動します。以前にお電話をいただいたことがあります。息子さんからでした。大阪のミナミのど真ん中のマンションの一室に伺いました。そこには日本語がほとんどわからない韓国のひとと神父様がいらっしゃいました。その女性のだんなさまが亡くなって、すぐに韓国に帰らなければいけないので、それまでに散骨をすませたいということでした。お話をしているときもほとんど神父様がお返事をされていました。当日はその女性と神父様が乗船されました。船のうえで散骨をしている間、神父さまが韓国語の賛美歌を歌っておられました。なにをいっているのかわかりませんが、いまでもその曲はおぼえています。いろんなことが起こります。

散骨