清原容疑者

プロ野球選手の清原和博容疑者(48)=東京都港区東麻布=が覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された事件で、清原容疑者の知人で、覚醒剤の密売人との仲介役だったとみられる40代の男が昨年2月に警視庁に逮捕されていたことが、捜査関係者への取材で分かった。警視庁組織犯罪対策5課は、知人の男が逮捕されて以降、清原容疑者は自ら密売人のいる群馬県に行き、覚醒剤を直接入手せざるを得なくなった可能性が高いとみている。捜査関係者によると、知人の男は昨年2月、東京都内で覚醒剤を所持していたとして警視庁に逮捕された。警視庁は当時、清原容疑者が覚醒剤を使用している可能性があるとの情報を既に入手しており、知人の男との交友関係も把握していた。
男は警視庁の聴取に「清原容疑者は覚醒剤を使用している」と供述した。群馬県にいる密売人の存在を明らかにし、清原容疑者が都内のホテルなどを覚醒剤の使用場所にしているとの説明もしたとみられる。
警視庁は男の供述の裏付けを取るため、本格的に捜査を開始した。昨年6月ごろや同8月ごろなどに清原容疑者が車で群馬に向かっているのを確認した。そのうち複数回にわたって、同じ男が清原容疑者と接触しているのが防犯カメラなどに映っていたという。清原容疑者は群馬からの帰りに都内のホテルに滞在する行動パターンを繰り返しており、部屋の遺留物から覚醒剤の成分が検出されたことも複数回あった。
同課は、清原容疑者が昨年2月以降、直接連絡を取った上で密売人のいる群馬まで出掛け覚醒剤を入手していたとみて、携帯電話の通話記録などから密売人の特定を進めている。